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所得税の予定納税

|2016年07月13日(水)

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 先日お客様から「所得税の納税通知書が今頃来ました。
 これは 一体何でしょうか?」というご質問を頂きました。

 詳しくお聞きすると、所得税の「予定納税」の通知ということがわかりました。
 
 予定納税は予定納税基準額が15万円以上の場合に、その3分の1ずつを7月1日〜7月31日(第1期分)と、11月1日〜11月30日(第2期分)の2回で納める制度です。

この予定納税額基準額は次のように計算します。
①前年分の所得から 山林・退職・譲渡・一時・雑所得等を除いた総所得金額
② ①の金額から前年分の所得控除額を差し引いて課税所得を算出
③ ②の金額に対する税額を算出
④ ③の税額から源泉徴収税額を差し引いた金額が予定納税基準額です。
 次の年の確定申告では、1年間の所得税額から、この予定納税額を差し引いた金額を納付することになります。

 なお、その年の所得税の見込額が予定納税基準額より少なくなる場合には、7月15日までに「減額申請書」を提出し承認されれば予定納税額を減額することができます。
※第2期分だけの減額申請は11月15日までです。

 予定納税はあくまで税金の「前払い」制度ですが、期日までに納付をしないと延滞税の対象になってしまうので注意が必要です。
 また、預金口座からの「自動振替」を利用している方は、今年の場合7月31日が日曜日のため、8月1日に引落になります。

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