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<第9回>ビジネスモデル先進国

|2018年03月20日(火)

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ビジネスモデルと新規事業
 
 美しいビジネスを
 考えるWebマガジン
 
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かつて、
この国の人々のあいだに
 
 欧米>日本>アジア
 
といった感覚があった頃、
 
「タイムマシン戦略」
なる言葉がよく
使われていました。
 
これは
 
 欧米で起きることは
 いずれ日本でも起きる
 
 だから
 欧米で定着したビジネスは
 いずれ日本でも定着する
 
 なので
 欧米で成功した
 ビジネスモデルを
 いち早く日本に導入すると
 うまくいきやすい
 
という考え方に
つけられた名前です。
 
タイムマシン戦略の
代表的な例として
 
* マクドナルドや
 バーガーキング
 
* ケンタッキー
 フライドチキン
 
* スターバックスや
 タリーズコーヒー
 
などが挙げられます。
 
また、同様に
 
 日本で起きることは
 いずれアジアでも起きる
 
というセオリーのもと、
多くの日本のビジネスが
アジア各国に
導入されていきました。
 
一方、
 
 日本は世界でもっとも早く
 高齢化が進んでいる
 
 シニアビジネスも
 世界一進んでいる(はず)
 
というところから、
 
 シニアビジネスは
 日本に学べ
 
というビジネスマンが
世界中にいることも確か。
 
 ▽
 
さて、
IT関連の新規事業の分野
(スタートアップ分野)
では、
 
 シリコンバレー
 >それ以外のアメリカ
 >世界各国
 
という「順番感覚」が
最近まであったように
思われます。
 
シリコンバレーに
本拠を置いている企業を
挙げてみると、たとえば
 
* アドビシステムズ
* アップル
* eBay
* Google
* インテル
* オラクル
* Yahoo!
* ヒューレット・パッカード 
* Facebook
* シマンテック
 
などなど、
そうそうたるメンバーです。
 
したがって
「タイムマシン戦略」
を応用するとすれば、
 
 シリコンバレーで成功した
 ビジネスモデルを
 いち早く日本に導入すると
 うまくいきやすい
 
ということになるわけです。
 
 ▽
 
ところが最近、
シリコンバレーに
追いつきそうなほど
「ビジネスモデル先進国」
になりつつある
国があります。
 
中国です。
 
GDP世界2位という
現在の中国の経済力を
考えると
「それはそうだろう」
と思えなくもないですが、
 
ただ、中国が
「ビジネスモデル先進国」
になりつつあるのには
2つの
「皮肉な理由」
があります。
 
<皮肉な理由 その1>
 
中国は
(北朝鮮ほど息苦しくは
 ないと思いますが)
政治的には
言論の自由がない国です。
 
そうすると人々は
新聞や雑誌などの紙媒体や
テレビ・ラジオなどで
自由な発言ができないため
 
インターネットの中で
言論の自由を得ようと
しています。
 
むろん中国政府も
インターネットの中での
規制を強めようと
しているようですが
 
インターネットの世界で
* 逃げ回る市民
* 追いかける当局
のいたちごっこを通じて
鍛えられたというべきか、
 
都市部にいる
平均的な中国人の
ITに対する習熟度は
日本人を超えています。
 
つまり
「インターネット慣れ」
しているので、
発想も豊かになり
新しいビジネスモデルを
発案しやすくなっています。
 
<皮肉な理由 その2>
 
中国人は自国の貨幣を
あまり好いていません。
 
紙幣が汚れていることが
多いのと
偽札が多かったからです。
 
日本人が現金好きなのと
正反対に、
中国人は現金が嫌い。
 
そのため、
キャッシュレス化が
急速に進んでおり、
暗号通貨(仮想通貨)なども
あっという間に
普及しています。
 
また、歴史的に
「行儀の悪いビジネスマン」
「ずるいビジネスマン」
が比較的多い国のため、
血縁関係以外は信用しない
国民性です。
 
そのため
「見知らぬ相手を
 どこまで信用するか」
を見抜く能力が非常に高く、
 
ITの技術を使って
「個人の信用を
 スコア化するインフラ」
が急速に発達しました。
 
「道徳的な人ほど
 得をするシステム」
が出来つつあります。
 
つまり、
新しいビジネスモデルを
生み出しやすい土壌が
日本より速く
(圧倒的に速く)
生まれつつあります。
 
 ▽
 
中国の
 
* 政府の言論統制が厳しい
 
* 現金への信頼が低い
 
* ビジネスパートナーを
 なかなか信用できない
 
こういう部分だけに
注目すると、
 
「日本に生まれて
 良かったなあ」
 
と思いがちですが、
 
そんなマイナス要因が
あるおかげで
かえって中国が
 
「新規のビジネスが
 生まれやすい国」
 
「ビジネスモデル先進国」
 
になりつつあるとすると
じつに皮肉な結果であり、
 
日本人としては
複雑な気持ちになりますね。
 
 
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 日本ビジネスモデル
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