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<第10回>食品に等級をつける ビジネスモデル

|2018年03月29日(木)

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ビジネスモデルと新規事業
 
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工業製品などの場合は
品質のばらつきが
少ないのですが、
 
農産物・海産物・林産物など
1次産品の場合は
自然界のものですから
品質にばらつきがあるのが
ふつうです。
 
形の良いリンゴもあれば
歪んだリンゴもある。
 
大きなカツオもあれば
小ぶりのカツオもある。
 
まっすぐな材木もあれば
曲がった材木もある。
 
といった具合です。
 
このとき、
 
 品質の良いもの悪いものを
 仕分けせず、
 ごっちゃにして
 1つの単価で販売する
 
よりも
 
 品質で仕分けして
 それぞれ異なる単価で
 販売する
 
 すなわち
 優れたものは高く売る
 劣ったものは安く売る
 
ほうが、全体として
平均単価が上がります。
 
数学的には、
ごっちゃにして売ろうが
仕分けして細かく売ろうが
平均単価は
変わらないはずですが、
 
人間の心理というのは
不思議なもので、
実際には仕分けしたほうが
結果が良くなる。
(平均単価が上がる)
 
仕分けをすると
手間もかかりますし
時間もかかります。
 
つまり仕分けコストが
かかるのですが、
そのコストを考慮しても
仕分けしたほうがよい。
 
なので日本では
米も野菜も魚も材木も
「等級」がつけられ
市場などでは
等級ごとに異なる値段で
売られているのです。
 
さらに
等級づけの専門家がいて
有料で仕分けをしています。
 
おそらくこれは
海外も同じと思われます。
 
筆者の知る範囲では
 
 アメリカの材木は
 等級別に
 売られていますし
 
 ヨーロッパの
 オリーブオイルは
 はるかローマ時代から
 等級別に
 売られています。
 
 ▽
 
さて、この、
 
 品質の良いもの悪いものを
 仕分けせず、
 ごっちゃにして
 1つの単価で販売する
 
よりも
 
 品質ごとに仕分けして
 それぞれ異なる単価で
 販売する
 
 すなわち
 優れたものは高く売る
 劣ったものは安く売る
 
ほうが、全体として
平均単価が上がる、
という原理を応用して
 
新しいビジネスモデルを
展開している企業が
アメリカにあります。
 
(何社もあります)
 
それが、
「食品に等級をつける」
というビジネスモデル。
 
スーパーマーケットを
顧客とし、
契約した
スーパーマーケットが
店頭で販売している
あらゆる食品を
審査して等級をつけ、
その等級をシールにして
食品に貼りつける
 
というサービスを提供し、
報酬を受け取っています。
 
要するに
「食品の鑑定士」
ということですね。
 
ここでの等級は
* 栄養素の多い・少ない
* 添加物の多い・少ない
* カロリーの多い・少ない
などの「健康」の観点で
つけられているようです。
 
たとえば
「ガイディング・スター」
という会社は、
契約した
スーパーマーケットが
店頭で販売している食品を
1つ1つ調べて
 
 ☆(星1つ)
 ☆☆(星2つ)
 ☆☆☆(星3つ)
 
という3段階の等級をつけ、
シールを貼っています。
 
当然のことながら、
 
 今まで売れていなかった
 商品だけど
 ☆が多くついたことにより
 売れるようになった
 
 今まで売れていた
 商品だけど
 ☆が少なかったことにより
 売れなくなった
 
という、店にとって
* ポジティブ要素
* ネガティブ要素
が出てくるわけですが、
 
平均すると
等級づけをしたことにより
プラス・マイナスは
プラス面のほうが多く、
以前に比べて
約15パーセントの
売上増になるそうです。
 
売上が15パーセント
アップするなら
「ガイディング・スター」
に報酬を払ってでも
等級づけしたほうが
スーパーマーケットに
メリットがありますね。
 
買物客にとっては
「健康」な食品を
選ぶことができるので
社会貢献にもなります。
 
 
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