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<第26回>ダイエットのビジネスモデル

|2018年06月13日(水)

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AI時代の新規事業
 
 わくわくするような
 新規事業と
 ビジネスモデルを
 考えるメールマガジン
 
 
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この世にはさまざまな
ダイエット支援サービスが
存在していますが、
その中でも最大のものは
 
 ウェイト・ウォッチャーズ
 
でしょう。
 
創業1963年、
つまり50年以上の歴史を持つ
減量プログラム企業です。
 
1978年から1999までの間は
ケチャップで有名な
ハインツの子会社でしたが、
 
現在は独立会社として
ニューヨーク証券取引所に
上場しているので、
押しも押されぬ大企業です。
 
会員数は全世界に
合計260万人。
 
ちなみに、
オプラ・ウィンフリーさんは
この会社の大株主です。
 
ウェイト・ウォッチャーズは
市販されている食品に
独自の方式で点数をつけ、
会員に発表しています。
 
食品の新商品は
次々と市場に出ているので、
ウェイト・ウォッチャーズ
による「点数化作業」も
延々と続いています。
 
ウェイト・ウォッチャーズは
食品に点数をつけるための
独自の計算式を持っており、
この計算式には
アメリカの特許庁から
特許が認められています。
 
ウェイト・ウォッチャーズの
減量プログラムの会員は
食品を買うごとに
この点数を自分で計算し、
 
1週間の合計点数が
一定の枠を超えないように
食生活をコントロールする。
 
そうすると
体重が徐々に落ちていく。
 
あわせて、
ウェイト・ウォッチャーズは
世界各地で
会員が集うイベントを
開催しており、
 
このイベントを通じて
会員同士が交流し、
減量プログラムが継続する。
 
そういうビジネスモデルに
なっています。
 
 ▽
 
しかし、そんな
ウェイト・ウォッチャーズ
ですが、
近年は、ダイエット分野の
新しいビジネスモデルが
次々と登場しているため
 
激しい競争に
直面しています。
 
たとえば筆者が
注目しているのは
 
 ヘルシー・ウェイジ
 
というビジネスモデル。
 
2009年の創業ですので
まだ若い企業です。
 
顧客は、自分の体重の
減量目標を登録して
お金を賭け、
 
ヘルシー・ウェイジ側は
その賭けを受けます。
 
ようするに
賭けの元締めになる、
ということですね。
 
宣言どおり体重が減れば
顧客は賞金がもらえる、
 
ダイエットに失敗すれば
賭け金は元締めが没収する、
というビジネスモデルです。
 
この賭けは
個人でも参加できるし、
チームでも参加可能。
 
減量目標やその期限、
賭け金は
顧客側が決めます。
 
賞金は
難易度や賭け金により
変動します。
 
減量開始のときの体重と
終了時の体重については
正直な申告が
行われるように、
 
* 審判員による確認
 
または
 
* 指定された方法での
 証明
 
が必要となっています。
 
また、
賞金ほしさのあまり
体を壊すほどの
無理な減量をする
「不届き者」
もいるので、
 
極端な減量目標を立てても
賞金がさほど
大きくならないような
計算式になっています。
 
 ▽
 
このビジネスモデルは
学術的なエビデンスに
もとづいて
開発されたものです。
 
かねてから
「人はどんなときに
 真剣に減量するのか」
という研究が
ハーバード大学などで
行われていましたが、
 
その結果
 
* 金銭的な
 インセンティブがあれば、
 減量に真剣になる
 
* 損をしたくないという
 不安を刺激すれば
 減量に真剣になる
 
ということが判明したため、
このビジネスモデルが
考え出されたとのこと。
 
 ▽
 
筆者がこの会社のことを
知ったときに
最初に思ったのは
 
 この会社、
 利益は出るのか?
 
ということでした。
 
たとえば1万円の賭けをして
頑張って減量しても
賞金が 9,800円だったら
賭けないですよね。
 
(減量できたという
 満足感が
 本来の価値なのですが)
 
少なくとも賭け金より
大きな賞金でないと
賭けに参加しないでしょう。
 
だとすると、
この会社が安定して
利益を出すためには
 
 一定の確率で敗者が
 いなければいけない
 
 一定の確率で減量が
 失敗しなければならない
 
ということになります。
 
そうでなければ
国の補助
(=税金による補填)
でもないかぎり
経営が成立しません。
 
でも、そもそも
このビジネスモデルは
 
「人はどんなときに
 真剣に減量するのか」
という研究にもとづき、
 
減量が成功するために
工夫されているはずなので
 
その効果が
上がれば上がるほど
 
企業努力を
すればするほど
 
元締め(会社側)は
損をすることになります。
 
 ▽
 
そんな筆者の疑問にも
関わらず、
ヘルシー・ウェイジ社は
いまのところ順調に売上を
伸ばしているようです。
 
なぜ順調なのか、
筆者も調べていますが、
まだその秘密が
分かりません。
 
やはり
 
 なんだかんだ工夫しても
 人は減量に失敗する
 
ということなのかも
しれませんね。
 
 
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