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<第24回>ニセモノのビジネスモデル

|2018年06月08日(金)

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AI時代の新規事業
 
 わくわくするような
 新規事業と
 ビジネスモデルを
 考えるメールマガジン
 
 
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「食」という領域は
新規事業が生まれやすいため
いきおい、このメルマガでも
「食と新規事業」
という話題が多いのですが、
今回もそういう話です。
 
 ▽
 
海外、とくに欧米から
日本にやってくる
旅行者の中には
ベジタリアンの人が
少なくありません。
 
ただ、
勘違いしてはいけないのは、
彼らは必ずしも
「肉が嫌い」
とは限らない、
ということです。
 
「肉好きベジタリアン」
という、禅問答のような
ベジタリアンが、
けっこうな数、います。
 
肉の味そのものは
じつは好きなのだけれど
 
* 動物の命を奪うのは
 かわいそうだ
 
という理由で、
肉食を「我慢」している
人々のことです。
 
じつはこのマーケットは
世界規模で非常に大きい。
 
 ▽
 
「動物愛護商品」を
開発・販売している会社が
ベルギーにあります。
 
この会社の商品の1つに
「野菜で作ったフォアグラ」
というのがあります。
http://www.fauxgras.be/
 
もともとのフォアグラは
ガチョウやアヒルに
無理やり食事をさせて
肝臓を肥大させ、
それを食べるわけですが、
 
その残酷さ・不自然さから
いわゆる
* エシカルな人々
* 動物愛護的な人々
からは批判されています。
 
その点、この
「野菜で作ったフォアグラ」
は、
* トリュフ
* トマトピューレ
* パームオイル
* ジャガイモ
などで作られているため
 
ベジタリアンでも
フォアグラの味を
楽しむことができます。
 
いわば、ニセモノの
フォアグラではありますが、
 
こんな商品が開発され
売られているということは、
まさに
「肉好きベジタリアン」
がたくさん存在する証拠。
 
 ▽
 
「ベジタリアン向けに
 書かれた肉の本」
というのがあるのを
ご存知でしょうか。
 
アメリカ人が書いた
 
In Vitro Meat Cookbook
(培養肉のレシピ集)
https://www.amazon.co.jp/dp/9063693583
 
というのがそれで、
牛・豚・鶏の細胞を
試験管で培養するという
方法により、
 
実際の動物の命を奪わずに
肉を「製造」し、
それを食べれば
 
「肉好きベジタリアンも
 満足」
 
という主旨のレシピ本です。
 
いわばニセモノの肉
なのかもしれませんが、
 
こんな本が書かれるのも
「肉好きベジタリアン」
がたくさん存在する証拠
になると思います。
 
 ▽
 
肉ではないのですが
 
「牛乳そっくりのものを
 オート麦から作る」
 
という会社が
スウェーデンにあります。
http://www.oatly.com/
 
牛乳は肉ではないので
牛の命を奪う必要は
ありませんが、
 
ベジタリアンの中には
「肉を我慢するついでに
 牛乳も我慢する」
という人が多い。
 
そういう人でも
牛乳を楽しめるようにと
 
 牛乳そっくりの
 オート麦ドリンク
 
が開発されたわけです。
 
これもいわば
ニセモノの牛乳ですが、
 
「肉好きベジタリアン」
がたくさん存在する証拠
になるでしょうね。
 
ちなみにこの
スウェーデンの会社は
農家にはたらきかけて
 
 畜産から農産への転換
 
 =牛を育てるのをやめ、
 オート麦を栽培する
 
を進めているようです。
 
 
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■発行者情報
 
 日本ビジネスモデル
 鑑定士協会
 https://www.bzmodel-kanteishi.com/
 
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