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<第35回>メリットを提供しないビジネスモデル

|2018年08月06日(月)

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AI時代の新規事業
 
 やがて到来する
 不透明なAI時代に
 わくわくするような
 ビジネスモデルを
 考えるメールマガジン
 
 
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「買ってもらうためには
 価格に見合うメリットを
 出さなければならない」
 
そう思い込んでいる人が
かなりたくさんいます。
 
当然のように
思われていますね。
 
ですが、
「そうとも限らない」
というのが
今回のテーマです。
 
神社のお賽銭を
考えてみましょう。
 
日本人はなぜ
神社に行ったら
お賽銭を払うのでしょうか。
 
お賽銭によって
モノを買うわけでは
ありませんね。
 
お賽銭を払っても
神社は何のサービスも
してくれませんし
お礼すら言いません。
 
それが分かっているのに
日本人はお賽銭を払う。
 
それどころか
「二礼二拍手一礼」
までする。
 
お金を払ったうえに
頭も下げているのです。
 
それどころか、
お賽銭を投げる前に
手水で手を清めます。
 
ビジネスとして
経済合理性として
考えたら、
こんな不思議な現象は
理解できないはずです。
 
お賽銭を払うのはなぜか。
 
人によってその答は
さまざまでしょう。
 
ですが、
日本人という集団の、
奥深いところにある
潜在意識としては
 
「日本という国に
 属していたい」
 
「神社がなくならずに
 存続してほしい」
 
という
根雪のように強力な感情が
あるのではないかと
思っています。
 
 ▽
 
そんな
「神社のお賽銭」
ではありますが、
 
 お賽銭の金額を
 増やす戦略
 
というものを
考えることができます。
 
賽銭箱を大きくすれば
賽銭が増えるかというと
おそらく無理でしょう。
 
賽銭箱を豪華に
飾り立てたとしても
賽銭は増えません。
 
「いつもの半分の賽銭で
 ご利益が得られる
 半額キャンペーン」
 
みたいなことをしても
ダメでしょうね。
 
それどころか
参拝者に嫌われる
可能性が大です。
 
つまり、
ダイレクトにお賽銭を
増やそうとするような
「北風」の発想では
逆効果。
 
しかし、
桜の木を何本も
境内に植えておくと
花見の季節には
賽銭が増えるでしょう。
 
屋台をたくさん集めて
境内で営業してもらうと
結果的に
賽銭が増えるはずです。
 
「北風と太陽」
でいうところの
「太陽」
の戦略です。
 
ようするに
境内に人が集うように
すればよいわけです。
 
極端な言い方をすれば、
 
 どんな理由であれ
 人が集まりさえすれば
 
 ものを売ろうと
 しなくても
 
 そこに賽銭箱を
 置いておくだけで
 一定の確率で
 お金が入ってくる
 
ということになります。
 
我々はこれを
「縁日理論」
と呼んでいます。
 
とくにコミュニティを
ビジネス化するときに
有効な考え方です。
 
 
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 日本ビジネスモデル
 鑑定士協会
 
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