中野会計事務所トップページ >> Webマガジン 日本ビジネスモデル鑑定士協会 >> <第41回>じつは見過ごされている巨大なマーケット

Webマガジン 日本ビジネスモデル鑑定士協会

<第41回>じつは見過ごされている巨大なマーケット

|2018年09月28日(金)

▽▲▽▲━━━━━━━━━
 
 
日常生活や仕事のスタイルが
大きく変わる
これからの時代に
個性ゆたかな活躍を。
 
 わくわくするような
 ビジネスモデルを
 考えるメールマガジン
 
 
━━━━━━━━━▽▲▽▲
 
 
日本の国民医療費は
まもなく50兆円(年間)に
なろうとしています。
 
筆者は今から10年前、
「食育」の分野で
仕事をしていましたが、
 
そのころの国民医療費は
30兆円ほどでした。
 
それでも、
「30兆円なんて
 ひどすぎる!」
と思っていましたし、
 
心ある人はみな、
そう思っていたはずです。
 
世のヘルスケア企業は
国民医療費を減らすことを
理念にかかげて
 
あの手この手のサービスを
打ち出していましたし、
 
筆者も
 
「食育」を広めることで
 生活習慣病を減らし、
 
 国民医療費の削減に
 貢献したい。
 
そう思っていました。
 
ところがどうでしょう。
 
国民医療費は、
減るどころか
その後も増え続け、
まもなく50兆円です。
 
50兆円というと、
 
乳幼児を含めた
すべての日本人が、
 
毎月4万円を医療費に
使っている計算です。
 
筆者のやっていた
「食育」って、
いったい
何だったのでしょうか。
 
社会の役に
立っていたのでしょうか。
 
やるせない気持にも
なってしまいます。
 
しかし
「ヘルスケア業界」
そのものは、
 
国民医療費の金額が
増えるにつれ、
拡大しました。
 
業界としては経済的に潤った
ことになります。
 
皮肉なものですが、
それが世の摂理
なのでしょうね。
 
 ▽
 
現代社会の深刻な課題である
国民医療費ですが、
 
じつは今回のテーマの
 
「じつは見過ごされている
 巨大なマーケット」
 
は、
このことではありません。
 
おそらく
国民医療費に匹敵する
規模の大きな市場が
見えないところに
生まれつつある
 
という話です。
 
それは
 
 孤独マーケット
 
です。
 
かつては
少数派(マイノリティ)が
孤独だったのですが
 
現在は
多数派(マジョリティ)が
孤独であるという話。
 
インターネットの
SNSが発達したおかげで
 
かつては孤立していた
少数派が
仲間を見つけやすくなり
そこに安住できるように
なりました。
 
いっぽう
それ以前の社会で
多数派とされ
会社や地域社会などの
「メジャーな場所」
にいた人たちが
 
SNSへの対応が
うまくできず、
SNSを居心地悪いとも感じ、
 
そうこうしているうちに
会社や地域社会などの
「メジャーな場所」が
安住の地でなくなって
きているため、
 
社会的なつながりを
実感できなくなり、
 
急激に孤独を感じるように
なりました。
 
米国心理学会は
昨年の総会で
 
 孤独感は肥満よりも
 深刻な社会問題だ
 
という発表を行いました。
 
今年はじめに
イギリス政府が
 
「孤独担当大臣」
 
という役職を新設したのも
その表れです。
 
日本でも
「孤独」がメディアに
取り上げられることが
増えてきたように思います。
 
(参考記事)
 家族がいても孤独…
 本音を押し殺して
 サバイブする50代女性
 https://dot.asahi.com/aera/2018083000057.html
 
 ▽
 
このように「孤独」は
社会問題としての規模が
巨大になりつつあります。
 
これを解決する手段として
「ビジネス」
がフィットするのかどうか
 
いまのところ
よく分かりません。
 
とはいえ、
 
「社会起業」
「ソーシャル・ビジネス」
 
といったカテゴリが
すでに存在しているように
 
ビジネスの手法を使って
「孤独」問題の
解決をはかるのは
可能だと思われます。
 
前述のイギリス政府は
孤独担当大臣の新設のほか
 
 人々を結びつける
 コミュニティに対して
 金銭的な助成をする
 
という決定もしています。
 
このあたりに
ビジネスのとっかかりの
ヒントがありそうですね。
 
さきほどの国民医療費と
同様に、
 
おそらく「孤独」は
今後も拡大するでしょう。
 
「孤独」対応ビジネスも
経済的に伸びるのでは
ないでしょうか。
 
 
━━━━━━━━━━━━━
 
■発行者情報
 
 日本ビジネスモデル
 鑑定士協会
 
━━━━━━━━━━━━━
  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGETOP