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仮想通貨マイニング投資に関する注意点

|2018年04月04日(水)

 最近良くも悪くも話題となるビットコイン等の「仮想通貨」ですが、購入する以外にも仮想通貨を手に入れる方法があるのをご存知でしょうか。

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 仮想通貨には取引所や中央銀行が存在しないため、取引の記録や正当性は、インターネットに接続している有志のPCが計算能力を少しずつ貸し与えることにより保証されます。

 この作業に参加することを「マイニング(採掘)」といい、マイニングに協力すると その報酬として仮想通貨を手に入れることができます。

 マイニングには高い性能のPCが必要ですが、企業が事業として行うことも一応可能です。
 その際にはPCを数十台~数百台設置して並列で処理を行わせるのが一般的ですが、たとえばこの目的のために1台8万円のPCを100台買ったとして、それは全額損金に算入してよいのでしょうか。

 取得価額10万円未満の減価償却資産については、損金経理を条件に損金算入が可能で、
取得価額が10万円未満であるかどうかは、「通常一単位として取引される取引単位ごとに判定」されます。

 このケースでは、資産購入の合計額は800万円であっても、PC1台が1単位となりますので、その取得価額は8万円となり、この金額を基準に取得価額が10万円未満であるかどうかが判定されますので、800万円は全額を損金とすることができます。

 平成29年度確定申告も終了しましたが、身の回りからは仮想通貨による所得や申告の話が多く聞こえてきておりました。

否応なしに我々の生活に接近してくる仮想通貨。
正しい知識と節度をもって付き合っていきたいものです。

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