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なかの語録

100年企業をめざす「事業の承継」 (第15回)

【連載】事業承継入門|2013年09月15日(日)

 17.親族への事業承継を成功させる必須条件は?

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 1 ► 人間関係を大切にする
 2 ► 後継者教育
 3 ► 財産の分配方法

 
     人間関係を大切にする
 事業承継には、関係者の理解を得ることが大切です。

特に重要なポイントは、次の3つです。

家族や従業員、取引先、金融機関など、関係者への理解を求め、事業承継の意思表示を公表する
  事業承継は、家族だけにとどまらず、従業員や取引先、金融機関などの関係者に対して、
  さまざまな利害関係が発生します。現経営者の意思や後継者の決意を理解してもらい、合意を
  得る必要があります。
後継者との信頼関係を育て、意思の疎通を図る
  現経営者の子息の2人以上が、同一の企業に勤務しているなど、後継者候補が複数いる場合に
  後継者の地位を巡る対立が起こる可能性があります。
  時間をかけて後継者との信頼関係を強め、意思の疎通を図りながら、後継者候補となる親族
  全員と話し合い、合意を得る必要があります。まずは、本音で話し合ってみましょう。
後継者を支える、新しい体制づくり
  
現経営者を支えてきた右腕の役員も、後継者をサポートしてくれると思います。
  若い後継者を支え、共に企業の発展をさせていく後継者のブレーンを集め、育て、後継者を中心
  とした新体制を作ることで、将来の経営も安定します。

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     後継者教育
 後継者には、経営者として必要な知識や能力を備えてもらうために、事前に社内および社外での教育を進めてください。teoria-h023.png

特に重要な知識は、次の4つです。
  ① 経営と財務知識
  ② マーケティング知識
  ③ 人間力
  ④ リーダーシップ力

内部および外部での教育には、それぞれ特徴があります。

内部教育
  ① 各部門をローテーションさせることで、経験と知識を習得することができる
  ② 責任ある地位に就けて、ある程度責任ある地位と権限を委譲することで、経営に対する自覚を
   芽生えさせることができる
  ③ 経営ノウハウや業界事情、先代・現経営者の経営理念など、現経営者から直接指導を受ける
   ことができる
外部教育
  ① 新しい人脈の形成と、経営手法の取得が可能
  ② 一定の実力がついた段階で、子会社や関連会社の経営を任せることで、実践教育により責任感
   を植え付け、資質を磨くことができる
  ③ 外部セミナーで、幅広い知識の習得と視野の広がり、同世代の同じ後継者仲間を作り、情報共
   有および人脈作りに役立つ

     財産の分配
 
財産の分配については、特に次の2点が重要です。
  後継者へ、事業用資産および自社株式の集中
  
会社法上の重要な事項は、特別決議で決定します。したがって、後継者に、株主総会における特
  別決議に必要な、3分の2以上の株式を集中させることです。
  さらに、事業用資産も後継者の所有とすることが、望ましいでしょう。
 ② 後継者以外の法定相続人への配慮
  多くの中小企業では、現経営者の財産を後継者に集中させる場合に、法定相続人の間の遺産分割
  に大きな差が出る可能性があります。
  1人に財産が集中した場合に、心情的にも争いの元になる場合があります。
  さらに、場合によっては、遺留分の制限を受ける可能性があります。


info02 次回タイトル
  【従業員などへ承継する特徴とメリットは何ですか?】
            H25.10.1更新予定です。どうぞお楽しみに!

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