中野会計事務所トップページ >> なかの語録 >> 100年企業をめざす「事業の承継」(第33回)

なかの語録

100年企業をめざす「事業の承継」(第33回)

【連載】事業承継入門|2014年06月15日(日)

34.現状把握を改めて行う必要がありますか?

flair  POINT

 1 ► 現状を正しく把握し分析する
 2 ► 5つの視点に基づく現状把握


———— 現状を正しく把握し分析する
 事業承継は、最初に企業を取り巻く現状を正しく把握し、分析することが必要になります。
もし、誤った認識の元で事業承継の計画を立てれば、時間と労力がかかるばかりではなく、
不幸な結果を招く可能性もあります。

◎ ———— 5つの視点に基づく現状把握
 経営者や後継者が率先して、現状把握することが望ましいです。
しかし、調査には手間がかかりますので、信頼できる専門家や外部協力者に依頼することも
検討しましょう。
 把握事項は、次の5つの視点に基づき行います。

① 会社の経営資源の現況
  ●従業員の数、年齢、個人能力
  ●資産額および内容、キャッシュ・フローの現状と将来見込み
teoria-b009.gif   ●定款および登記内容
  ●自社株式の評価

② 会社の経営リスクの状況
  ●会社の負債の状況
  ●会社の市場競争力やニーズについての現状と将来見込み

③ 経営者の所有資産および負債の状況
  ●保有自社株式
  ●個人名義の土地・建物、その他の財産の状況
  ●個人の負債、個人保証などの状況

④ 後継者候補の状況
  ●親族内(子息・子女等)で後継者候補の有無
  ●社内や取引先など外部の後継者候補の有無
  ●後継者候補の能力・適性、年齢、経歴、会社経営に対する意欲など

⑤ 相続発生時に予想される問題点・解決方法
  ●法定相続人および相互の人間関係
  ●相続財産の特定、相続税額の把握


 

info02 次回タイトル
 【引退後の生活設計の立て方を教えてください】 
    H26.7.1 更新予定です。 どうぞお楽しみに!

  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加