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なかの語録

100年企業をめざす「事業の承継」(第40回)

【連載】事業承継入門|2014年10月01日(水)

41.事業承継計画に必要な資料を教えてください

flair POINT

 1 ► 財産について資料を準備
 2 ► 社内整備について資料を準備
 3 ► 経営者の個人財産について資料を準備

 

 ————  財産について資料を準備
 事業承継の実行前には、事前準備の項目をチェックしながら落しがないように進めましょう。 財産についての主な準備資料は、次になります。

  ① 自社株式
     ●株主名簿
     ●法人履歴事項
     ●贈与契約書
     ●取締役会議事録

  ② 事業用資産および担保財産
     ●賃貸契約書
     ●不動産登記簿謄本
     ●公図
     ●建物図面
     ●固定資産評価明細

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 ———— 社内整備について資料を準備

     ●定款
     ●組織図
     ●従業員配置表
     ●退職金規程など社内規定

 ———— 経営者の個人財産について資料を準備
     ●遺言
     ●過去贈与財産リスト
     ●保険証券
     ●金融資産リスト


【事業承継準備に必要なリスト】

    項     目 整備状況・備考



  株主名簿の確認(実質所有者の確認)  
  過去の株主の確認  
  過去の配当受取実績・議決権行使実績・増資実績の確認  
  譲渡承認取締役会議事録の確認  
  贈与契約書・贈与申告の有無  
  株券発行・名義書換の有無  
  株価算定  











  事業に必要な不動産などの財産確認  
  賃貸借契約・使用賃借契約書の確認  
  賃料の支払い状況確認  
  不動産整備の必要性確認(測量・分筆)  
  担保変更の検討  
  特許権・許認可・免許・資格などの確認  
  個人保証の有無  



  定款変更の検討
   (総会召集・売渡請求・無議決権株・株券発行ほか)
 
  役員の変遷の確認  
  役員退職金規程の確認・整備  
  経営者保険などの加入状況確認  
  役員金銭貸借の有無・返済・免除の検討  
  不良債権・不要資産の検証  
  取引先との各種契約書、保証のチェック  
  中期業績予測、従業員退職金予定、大口支出など  







  公正証書遺言作成  
  特別受益の明示や持戻免除の検討  
  生前贈与と遺留分の検討  
  遺留分対策の検討(生命保険など)  
  遺言執行者の指定  
  過去贈与の確認  
  自社株の「納税猶予贈与」の検討  
  自社株の暦年贈与の検討  
  自社株以外の事業用財産  
  生前贈与の検討
 ( 暦年および相続時精算課税制度の利用検討も含む)
 
  遺留分放棄申述の検討  
  名義預金などの有無の確認  
  生命保険などの加入状況確認(個人)  
  現預金・上場株など 資金化容易財産の額  
  法人への貸付金の有無  

 


info02 次回タイトル
 【資料を元に何を分析すればいいですか?】
   H26.10.15 更新予定です。 どうぞお楽しみに!

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